表皮というのは、真皮層一番下にある基底細胞が分裂し、下からどんどん押しあげられて、不要な角質になってはがれ落ちていくというサイクルが繰り返されています。
このサイクルは、3週間から4週間で起こります。
加齢などによって、このサイクルペースが遅くなってきてしまうのです。
レチノイン酸(トレチノイン)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体です。
ビタミンAそのものは、お肌に浸透しにくいものですが、誘導体として取り入れることにより、体内でビタミンAに還元させることが出来ます。
レチノイン酸を塗ると、基底細胞の分裂ペースが早くなり、代謝を促進させてくれるのです。
レチノイン酸は、レチノールの強化版とも言え、レチノールと比べものにはならないほど、ピーリング作用(肌再生効果)があります。
レチノイン酸の美肌効果
- 毛穴の引き締め
- しわ・たるみの改善(コラーゲン、ヒアルロン酸が増量する)
- しみ・そばかす・肝斑などの色素沈着の改善
- 美白効果
- ニキビ跡改善
- 保湿効果が高まる
コラーゲンを作り出す真皮層の繊維芽細胞に働きかけて、コラーゲンの生成を促してくれます。
年を重ねるにつれて、コラーゲンの生産が減っていき、皮膚は薄くなって張りを失っていきますが、コラーゲン生産が増えてくると、徐々に弾力が出て張りのあるみずみずしいお肌になってくるのです。
化粧品にも多く使われているのがレチノールです。
レチノールは、お肌のターンオーバーを促進させる効果があり、お肌に沈着しているシミやくすみの排出を促す働きがあります。
また、新しい細胞が生まれることにより、お肌のハリもアップします。
レチノイン酸は、美容皮膚科などでも処方していただけますが、やはりお薬なので素人判断での使用は十分注意して行かないといけません。